ミャンマー切り抜き職人

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ミャンマーのATM

ミャンマーにはATMがたくさんあります。VISAカードやMASTERカードも受け付けてくれて、ミャンマーチャット(Ks)で海外キャッシングすることもできます。今までは、米ドル(新札)に両替して、それをミャンマーで更にミャンマーチャットに両替する場面も多かったですが、これほどたくさんのATMがあるのであれば、USDもMMKもゼロでヤンゴンに降り立っても良いでしょう。

でも、ミャンマーでATMが使われるようになったのは2014年夏頃からです。

ガラガラのATM

この写真は、ミャンマーICTパーク(MICTパーク)内にあるATMです。2013年終わり頃に撮影しました。

UAB(United Amara Bank)、AYA Bank、CB Bank、AGD Bank、KBZ Bankと主要6銀行のATMが並びます。

が、、、ガラガラですね。誰一人ATMを利用している人は見たことがありませんでした。

ミャンマースタッフによると、そもそも財産没収や銀行倒産などがよくあったこと、1ヶ月に引き出せる金額は小さかったことから、銀行に預ける習慣がなかったということでした。

CB Bank (Cooperative Bank)は三菱東京UFJ銀行と、KBZ BANKは三井住友銀行と業務提携している銀行です。KBZ Bankが最大手。もともとはKBZは翡翠の会社で、その後多角化し、航空会社(KBZ Air)なども経営しています。

ところが、2014年9月、状況は一変しました。

2013年にはガラガラだったATMが、2014年には列をなすほど混雑している様子

ミャンマーICTパークには、NTT Data、Ooredoo、ACE Datasystem、MITなど、ミャンマーのIT関連の一流企業が入居しています。そのためでしょうか。ランチタイムや就業時間後にATMに使いたい人たちが列をなしています。

2014年夏頃、各主要銀行がモバイルバンキングを始めたことも大きな原因でしょう。ATM看板の色がかなり偏食していることから、ガラガラ写真の時から、半年以上経過しているのが分かるかと思います。ミャンマーの雨期は雨が多く湿度が高いですからね。

つい2014年はじめまではATMがあっても意味をなさなかったミャンマーに、一気に「銀行を使う」という習慣が芽生えました。ミャンマーは長い間、軍事政権下で抑制され、他の国で普通にできることができなかった。それ故、生まれ変わりたいという意志が強いのかもしれませんね。

この記事を書いた人

ToriJun