事例

商品画像切り抜きサービス「ミャンマー切り抜き職人」ご利用事例
株式会社ピー・ビー・アイ様

仲村和訓様、金井孝太様が並んで立っているところ

2008年の創業以来、アパレル衣料品のECサイトを展開する株式会社ピー・ビー・アイ様。5,000種類以上のアイテムを取り扱う「SILVER BULLET(シルバーバレット)」は、日本最大級規模のメンズ向けファッションサイトです。そのほかレディース向けや韓国ファッションなど、現在30店舗以上のECサイトを運営されています。

株式会社ピー・ビー・アイ様には、2015年から商品画像切り抜きサービス「ミャンマー切り抜き職人」をご利用いただいています。当サービス利用の決め手や、今後期待することについてお伺いしました。

ご利用サービス

商品画像切り抜きサービス「ミャンマー切り抜き職人」
サービス詳細はこちら


株式会社ピー・ビー・アイ様について教えてください

創業のきっかけは母体企業によるEC事業部の分社化でした

仲村様:2002年、アパレル企業「株式会社パワー・ボム」の一事業部としてEC事業部が発足されました。その後2008年に分社化して「株式会社ピー・ビー・アイ」が設立され、今期で11期目になります。

株式会社パワー・ボムの創業者である高木は、裏原宿に実店舗の形態でストリート系のスニーカーなどを販売していました。ところが、トレンドが少しずつ変わりはじめたんです。その折、当時のスタッフによる提案で、10〜20代のいわゆる‟ギャル男”と呼ばれる層へとターゲットの切り替えを図ることにしました。これが功を奏してメイン事業へと成長。実店舗は徐々に拡大していきました。

ECスタートの経緯はECジャンルの開拓にありました

仲村様:当時、「楽天」や「Yahoo!」や「Amazon」などのサービスでは、ギャル男ジャンルを販売する店舗がありませんでした。当社はそこに着目し、EC展開をスタートさせることにしました。

今では一般的になったモバイル端末のEコマースですが、当時のアクセスはPCからがメインでした。ただし、ギャル男層はPCの所有者が多くなく、購入方法は携帯電話がメイン。そこで当社は、携帯電話に特化してアクションを起こします。その結果、順調に売上が伸び、携帯電話だけで約1億円の売上をたたき出すまでに成長しました。

また、当時は地域格差が大きくありました。東京へ買い物に行けない地方在住の層に対してのアクションも、成果に繋がったと思います。そう考えると、当社は当時のギャル男ジャンルのなかでは、EC導入の先駆けであったと思います。

ECサイト運営を主力としながら、幅広い事業を展開しています

仲村様:主力の事業内容としては、ベースは変わらずECサイト運営です。当社の基盤となったメンズ向けの「SILVER BULLET(シルバーバレット)」やヴィジュアル系ファンに人気な「CIVARIZE(シヴァーライズ)」、レディース向けの「Dita(ディータ)」、韓国ファッションを扱う「DAESE TOKYO(デセトウキョウ)」など全30店舗を運営しています。

また、他社との優位性として、行う事業が幅広いことが挙げられます。

その1つが、プロバスケ「Bリーグ」に所属するバスケットボールクラブ「横浜ビー・コルセアーズ」のスポーツ事業です。グッズの企画・製造・販売を行うMD(マーチャンダイザー)パートナーを担い、今年で4年目になります。

食パン専門店事業も行っています。「VIKING BAKERY F」や「VIKING BAKERY and A」の店名で、清澄白河や南青山などに4店舗を展開しています。昨今の食パンに対する“オシャレ感覚”のニーズに対して、当社の経験が生かせていると思います。

ほか、当社が保有する3つの撮影スタジオを貸し出すレンタルスタジオを運営しています。用賀の当社ビル内にあり、イメージ撮影にも白ホリ撮影にも対応可能です。

今後伸びが期待できるサービスとしては、他社のWEB通販運営代行事業があります。当社のこれまでの経験を生かせる事業だと考えており、順調にお取引企業様が増えているところです。そして小売販売とは異なり、自社で在庫を持つ必要がないという点でも魅力的です。そのため今後、特に力を入れていきたいと考えています。

社員一人ひとりに責任を任せる体制です

仲村様:当社は、社員一人ひとりの意識が高いと感じます。全体の店舗数は約30店舗(2020年6月現在)あり、社員は45名です。つまり、社員の半数以上が自ら店舗運営をしているという体制です。店舗運営以外にも、担当ごとにしっかりと責任をもたせるようにしています。

具体的には、店舗のイメージ作りやカメラマンへの撮影指示など、すべてを担当の社員に任せています。いわば担当店舗のマネジメントを一任している形です。なぜ、そうしているかというと、店舗ごとに全く異なる毛色に対応するためです。また、現場を担当に任せているからこそ、現場の意見が上に反映されることもあります。

社員に責任を持たせるというのは、当社が教育面の観点からも大切にしている部分です。作業的な部分はパートの方にお願いし、社員には考える作業を任せるようにしています。

新型コロナウイルス感染症の影響でリモートワークを導入しています

仲村様:コロナウイルス感染症の影響としては、ECの売上は微増です。実店舗は全20店舗が一時休業しましたが、再開後はおかげさまで好調を維持しています。

社内の変化としては、一時、業務の9割をリモートワークに切り替えました。今後もリモート化を検討中ですが、中長期的に見ると人材育成や評価基準の整備が課題になると感じています。

扱うターゲット範囲は“マス”へと変化しています

仲村様:創業当初はギャル男層をメインターゲットとしていました。しかしその頃のお客様が年齢を重ねたこともあり、次第に当社のターゲットは “マス”へと変化しました。このことは、ファストファッションの台頭によって世代間のファッショントレンドが似てきたことも理由の一つです。すなわち「マスに対してどれだけアプローチしていけるか」が、ビジネスの視点でとても重要だと考えています。そのため、当社が扱う商材も自然とターゲット層が広がってきています。そして今後はさらに広げていきたいと考えています。

グラフィックの活用などで層拡大をねらっています

仲村様:ターゲット層を広げるための具体的な策として、当社が所有するグラフィックの新たな活用法があります。これまでは、Tシャツで使用したグラフィックをトレーナーなど別の洋服へ展開する方法がありました。しかしこれは、あくまでも洋服を購入する層へのアプローチです。そこで今後は、別の層へのアプローチに活用できないか?と考えました。例えば、既存グラフィックを洋服ではなくポスターに展開することで、インテリアを楽しむ層にもアプローチをします。このような工夫で、新たな層へとターゲット層を広げていきたいと考えています。

また今後は、顧客様のライフタイムバリューを意識していきます。顧客の趣味嗜好が変化してもご利用いただけるサービスを展開できるよう、より幅を広げていく予定です。具体的には、2019年12月にアッパー層である35歳以上をターゲットにした「MR.GEORGE(ミスタージョージ)」を立ち上げました。当社としては、初めて50代のモデルを起用するなど、年齢を重ねても長きにわたって当社のファンでいていただけるよう工夫していきます。

実店舗とECの共生について教えてください

実店舗とECの連携は簡単ではありませんでしたが、ECは増加傾向にあります

金井様:実店舗とECは、在庫管理や売上管理の観点から上手い具合に連動させることは難しいと感じます。ECと実店舗の在庫連動システムも存在しますが、あまり効率が上がらない気がしています。ただ、今ではポイントや決済などの連携が強まってはいます。

売上比率はECが増加傾向にあります。しかし今は、実店舗とEC、どちらも運営していないと生き残れない時代です。そのためECを持たない店舗は淘汰されてきているように感じます。

若年層はECよりも実店舗での購入が多いと感じます

仲村様:若年層は、実は実店舗の利用機会が多いんです。韓国ファッションブームに見られるように、ひとつの文化を楽しむ感覚やイベントとしての購入意欲を感じます。そのため、高校生や10代後半向けの商材を扱うECは、実は実店舗ほど売上が伸びていません。

金井様:今の若年層はSNSなどで流行を把握し、今何がオシャレなのかを自分で調べる傾向にあります。また、半個人輸入のようなサイトの利用も増加しています。つまり、こちらからの提案で買うのではなく、自分で欲しいと思うものを見つけて買うという流れです。さらにファッションは流行ですから、「メルカリ」などのCtoCサービスが発展すると、今後BtoCサービスの参入は難しくなるでしょう。

ブランディング力を高めるなら実店舗は必要です

仲村様:ブランディングは、実店舗のほうがやりやすいと感じます。実店舗では、テナントとして入るビル自体が、店舗のブランディングになります。もともとブランド力がある場合でない限り、EC運営だけで店舗の認知を上げることは困難です。たとえ認知されたとしても、ブランディングや商品価値までを感じてもらうのは簡単ではありません。今後は、実店舗を持つメリットをより生かしていく必要があります。

別会社だからこそ、実店舗もECも活躍できています

金井様:中堅クラスのアパレル企業は、実店舗・ECのどちらかが強い印象です。連動が難しいとされる両者ですが、当社にとっては全くの別物という認識です。理由は、実店舗とECで商材が異なることや、扱う商材のターゲット層が分かれているため。当社の主なターゲットは若年層ではなく20代後半〜30代で、ECを活用する層です。当社は実店舗とECが別会社だからこそ、両方が活躍できているのだと思います。

「写真」にこだわり差別化を図る

仲村様:当社がECサイトを運営するうえで大事にしているのは「写真」です。写真は特に他社と差別化を図りたい部分で、当社の売りでもあります。

写真の撮り方にはこだわりがあります。それゆえ自社スタジオ撮影だけでなく、時間と手間をかけたロケーション撮影も行います。シーンの作り込みやコーディネート提案を行い、シチュエーションを感じられるようにしています。こうして写真を作り込むことで商品の価値が高まり、ブランディング力を高めることができます。その結果、商品への期待値が上がり、購入へのハードルを下げられると考えています。

ECでの苦労点は、モールに合わせたデータ準備でした

金井様:ECでは、各モールによって画像の仕様が異なります。その違いは画像サイズや比率、データ容量や掲載枚数、背景の有無など、多岐にわたります。そのため複数のモールに出品するには、各モールの仕様に合わせたデータを準備しなければなりません。つまり、同商品でも多モールで展開する場合には、その分のリソースが必要になります。当然、SKU(Stock Keeping Unit)分の準備が必要なので、モールごとに用意するデータは膨大です。

また、仕様の違いは画像だけではありません。例えば商品名の長さ、説明文のキロバイト数、タグID、ジャンルIDなども異なります。当社は現場なので、それらの違いについて理解しています。そのため今後は作業リソースを外部に求めていき、社内で行う作業との棲み分けを進めていきたいです。

「ミャンマー切り抜き職人」はお役に立っていますか?

利用前は繁忙期に合わせてスタッフの確保が大変でした

金井様:ささげ業務(撮影・採寸・原稿作成)により注力するためにも、スタッフやコストをかける業務と、それ以外の業務とに分割する必要がありました。

仲村様:頭を悩ませていたのは、繫忙期に合わせたスタッフの確保です。社内スタッフの確保も考えましたが、コスト面で現実的ではありませんでした。出品作業や制作作業に関しては、閑散期と繁忙期に大きな差があります。繁忙期には1日に20商品ほど出品する時期もありますが、閑散期はそうではありません。そのため繁忙期に合わせて社内スタッフを確保すると、固定費がかさんでしまうという問題がありました。

「ミャンマー切り抜き職人」の利用は柔軟な対応力が決め手でした

金井様:約5年前、切り抜きサービスをいち早く行っていたのが「切り抜き職人」のサービスでした。当社の売りは複数モールに展開をしている点です。ただし展開数が多い分、スタッフの人手がかかるのが難点でした。さらに、写真への強いこだわりもあります。そこで当サービスには、当社がこだわって撮影した背景ありの写真を、各モールに合わせて切り抜きしていただきました。ただの物撮り写真では商品の魅力が伝わらないと考えているので、このような対応は大変ありがたく感じました。

一律料金制で助かっています

金井様:当サービスを利用しているメリットのひとつが、一律料金で依頼できることです。画像の切り抜きの難易度による見積りの変動がないのは、他社と違う点だと思います。この単純明快さは、依頼側としてとても魅力的でした。難易度毎に料金が変わると、項目が増えるなどして見積書や請求書作成も手間ですが、一律料金なら、お支払いする金額もシンプルです。当社の事務作業の負担が軽減されたという、副次的なメリットもありました。

仲村様:もちろん、納品物のクオリティは十分で、スピードもとても早いです。そのため、費用対効果がとても高いと感じています。

期待に応えてくれる安心感、自社の作業効率も向上しています

金井様:「ミャンマー切り抜き職人」を利用すると業務が格段に楽になりました。そして長年の経験が蓄積されたことで、スムーズに業務依頼が行えるようにもなりました。また、各モールの画像仕様にもスムーズに対応いただき、助かっています。今では、当社のニーズに合うものがしっかりと上がってくるという安心感があります。さらには近年システム化が進み、クラウド上でデータ納品が可能になるなど、より作業効率が上がりました。

今後の展望をお聞かせください

「サービス」自体を販売する会社へ

仲村様:小売は競合が増えて全体の供給量は上昇しています。その流れで、客単価が下がってきています。今後はシチュエーション提案によって、コーディネートで購入していただくかが鍵だと考えています。

金井様:今後は小売から、サービスを販売する形態へ切り替えていきたいです。売り方のノウハウやシチュエーション作成など、サービス提供を行いたいです。

業務のオート化支援、新業務のサポートに期待

金井様:ファッションのECは、動画よりも写真が主流です。商品画像のパス切りが必須なモールもあるので、当サービスは今後も需要が見込めると思います。

また、当社作業のオートメーション化にご協力いただきたいです。今のアパレルはお客様が求める情報が大きく、リソースが足りません。そのため、作業のオート化を進めたいです。例えば、採寸のオート化、写真の色合わせやFKU(Face Keeping Unit)展開のアウトソース化など。つまり、社内作業が必須な作業(ささげ業務の原稿作成など)以外の部分です。具体的にはクロスモールさんのように、多モール展開に対応したシステム作りなどが理想です。

仲村様:今後業務拡大していくためには、外部企業に協力いただく必要があります。そして新業務として外部支援を始めるにあたり、当社のベース業務以外の内容をいただく可能性があります。その際、パートナーとしてご相談ができたらありがたいです。今後ともよろしくお願いします。

株式会社ピー・ビー・アイ様 会社概要

株式会社ピー・ビー・アイ様会社入り口
本社所在地 〒158-0097
東京都世田谷区用賀4-10-1
世田谷ビジネススクエア21F
設立日 2008年9月16日
事業内容 Eコマース事業・スポーツ事業など
URL https://pbi.ne.jp/