ミャンマーTELENORのSIMカードをSIMフリーiPadで使う
ミャンマーの携帯業界は国営のMPT一社独占であったため、SIMカードも高価、通信料も高価、その割に通信速度や品質は低いと言う状態でした。それが、昨年のTelenorとOoredooの参入によって競争が激化し、今までの1/20以下の金額でSIMカードを買うことができるようになりました。
TelenorとOoredooの外資系携帯電話会社どちらがよいか、と言うところで言うと、今のところ大差はなさそうです。
Ooredooの方が先にサービスインしたためエリア的に先行しているイメージがありますが、通信料が最大150ドルと非常に高く、その割に通話エリアが狭かった印象があります。150ドルは、現地で言えば、大学卒業の初任給です。ヤンゴンの平均月収でもあります。つまり、日本で生活している感覚だと、通信料が20万円とか25万円である感覚です。
さて、TelenorのSIMカードを購入して、イギリスで購入したSIMフリーiPad(iPad3)に刺し、ミャンマーでモバイル通信をしてみました。
TelenorのSIMカード購入
近くのTelenorショップでSIMカードを購入します。
最近は、SIMカードだけ購入する人が多いとのことで、初回10,000Ksのプリペイドカードの購入などが販売条件になっています。状況は日々変わると思いますので、購入時に店舗に確認してください。
TelenorのSIMカードを購入すると、SIMカードとnano SIMカードの両方が入っています。ですので、購入すれば、iPadにそのまま刺すことができます。
Telenor SIMカードのアクティベーション
まず、SIMカードを購入した後に、アクティベートする必要があります。これは、一度電話の発信をすることによってアクティベートすることができます。これをしないと、そのSIMカードを利用開始したことにならないので、利用ができません。
iPadには電話機能がありません。なので、iPadだけではアクティベートができません。 そこで、知人の携帯電話に刺して、一度通話してもらう必要があります。 お店で購入したなら、お店の人に依頼して、その場でアクティベートしてもらいましょう。
Telenor の通信APN設定
iPhone/iPadの設定で、「モバイルデータ通信」を開きます。そして、下記の通りに設定します。
APN: telenor ユーザ名: internet パスワード: (入力不要)
APN設定周りは、3Gの規格やプロトコルなんでしょうが、キャリアとの通信などなどが発生してすぐうまくいかないことが多いです。設定終わったら再起動をしてみてください。うまくいくと、下の画像のように、左上のキャリア部分に「Telenor 3G」と表示されます。(私のiPadはiPad3で米国内だけLTE対応している機種ですので、最新の機種だとどう表示されるかは分かりません)
スピード・エリア
やはり、MPTに比べるとエリアはまだまだ狭いです(2014年12月現在)。ホテルでは室内の場所によっても通信できる場所・できない場所があったりします。外でもHSDPA通信できない場所も多く、それなりにストレスはあります。
ヤンゴン市内は、バハンあたりは電波状態が悪く、通信はできないことも多かったです。タクシーで渋滞にはまっているときにこそネットは役立つものなので、今後の改善に期待です。
電波状況が悪くなってくると、「Telenor E」と、E印がつきます。
EDGEの意味で、2.5Gとかも呼ばれる状態です。画像が多いページなどは、遅すぎて、ほとんど開きません。画像が少ないページというのは20年ほどまえのページのことですから、繋がってないも同然です。この状態は頻繁にあります。
それより電波が悪くなると、消えます。電波自体はバリ5なんですがね。。。
テザリングについて
Telenorの料金プランにも寄るのでしょうが、私の使っているプランではテザリングは許可されていないようでした。そのため、iPadの「インターネット共有」画面はメニューが表示されず、設定ができませんでした。もしかしたらできるのかも??情報ありましたら、ご一報ください!
追記:MPTが始めた「Swe Tahar」プラン
2015年1月にMPTが始めた「Swe Tahar」というプランの通信はかなり良好だそうです。KDDIと経営統合して、通信サービスだけでなくてルーターなどの通信機器もどんどん入れ替えが進んでいるとか。そもそもMPTしかなかったので、加入者もエリアもダントツのトップ。サービス品質を上げて流出を防ぐ戦略なのでしょう。