ヤシの木(タン・ピン)
こんにちは。皆さんはミャンマーの旅行中にヤシの木を見かけましたか。
特に、ミャンマーの中部である、マンダレー、バガン、タージー、ミッティラー辺りに行くとよく見られると思います。また、この木は暑い地方の象徴でもあります。
さあ、この木がどのようにミャンマー人にとって大事なのかを説明します。
葉
まずはヤシの葉です。
ミャンマーの中部ではヤシの葉を屋根や壁として使います。夏は涼しくて、雨が降っても水は漏れないです。
実
次はヤシの実です。実はジューシーでゼリーのような食感で甘いです。長く雨が降らない時、牛や豚などの餌にもなります。(写真の実は熟成し過ぎて食べれません)
花
最後はヤシの花です。ヤシの花は2〜3月に咲き始めます。
花の咲いている枝を切ってヤシの汁を壺で受けます。その汁はミャンマーのジュース、黒砂糖と酒の素材となります。
ヤシのジュースは木からとった汁の事です。非常に甘くて美味しいです。
黒砂糖
黒砂糖は汁を釜に入れてグラグラ煮詰めます。汁は茶色になって濃くなります。濃くなったら、弱火にしてスプーンを使って欲しい型にします。
ヤシの木から作った黒砂糖は100%自然派物で健康に良い、民家薬や料理に使います。(僕は時季外れに行ったので黒砂糖の作り方の写真がないです)
ヤシの酒
ヤシの酒をつくるには、汁を壺で受けたあと、壺の中に発酵する物(米のとぎ汁と少量の石灰)を入れて木の上に1日置きます。その後、醸造します。
ヤシの木は自然がくれたミャンマーの宝物だと思います。