水掛け祭り(ティンジャン祭り、或いは、新年のお祭り)
こんにちは。イエ・ウイン・ナインです。今日はミャンマーの新年祭りについて書きたいと思います。
ミャンマーの多くのお祭りは仏様の信仰に深く関わっており、ほとんどは毎月の満月の日に開かれます。その中でミャンマーの代表的なお祭りと言えば水掛け祭りです。
水掛け祭り(ティンジャン祭り、或いは、新年の祭り)
新たな年をお迎えするミャンマーの最大のお祭りです。祭りの由来はヒンドゥー教からだと言われ、バガン時代から行われており、伝統的なお祭りです。毎年の四月13日から16日までは人に水を掛けて、17日は新年となります。地方によって少し違いますが、私の出身地では17日の夕方6時まで掛けます。マンダレーの水掛け祭りは全国で一番有名ですが、ネピドーとヤンゴンもとてもにぎやかだと思います。水掛け祭りではミャンマーの伝統的な踊り(水のような踊り)が見られます。
水を掛ける理由
簡単に言えば水は涼しく、汚れや火を取り消せます。それと同じ意味でミャンマーの人々は思いやりの心をこめた水を使って相手の悩み、苦しみという心の悪火を取り消すため、また、旧年の不幸や汚れをその水で流して綺麗な身体で新年をお迎えするために、水をかけます。
しかし、パゴダやお寺へ行く人々、お年寄り、妊婦、僧侶と尼さんには水を掛けません。
お布施と新年
13日から17日にかけて、ミャンマーの人々はお布施をします。また、誰でもパゴダ、お寺と水掛けるステージへ行ったら、モヒンガー、モレーサウン、シェインエー、モロンイェポー(団子)などを無料で食べられます。
私の実家では一週間前から皆を集めて、お布施の準備や水掛けるためのステージ作りでとてもにぎやかです。
お正月の日17日には、若者達(15歳〜25歳)は老人ホームなどに行って、洗髪をしたり爪を切ってあげたり、また、お寺やパゴダの掃除、生き物を自由にしてあげたりなど、功徳になる様々な事をします。
ミャンマーの中部の方では、里の皆がお金を集めて殺されそうな牛などを買って自由にしてあげる行事もあります。
水掛け祭りの代表的な花
水掛け祭りの時期になるとミャンマー全国、ピダウ花の木さえあれば、花の満開の状態が見られます。そして、非常に良い香りがしますので、花が見えなくても香りから「ピダウの花だ」とすぐに分かります。ピダウの花はすぐに咲いてすぐに枯れてしまいますが、その花が皆に愛されています。水掛け祭りの歌、詩、映画とドラマにピダウの花がよく使われているからです。
花見や登山が好きな方はぜひロイコー市へ
追加です。もし、花見や登山が好きな方なら是非私の実家、ロイコー市へ遊びに来てください。
山を登りながら、珍しい蘭の花が見られます。四月の頃ならもう咲いております。