タックイレブンビル@高田馬場でミャンマー食材を買ってみた
日本のリトルヤンゴン・高田馬場
2019年9月午後。弊社 日本オフィスのメイさん(ミャンマー人)と私(日本人)で、「日本のリトルヤンゴン」と呼ばれている高田馬場に行ってきました。
(ひとつだけリンク貼ってみましたが、「リトルヤンゴン 高田馬場」で検索すると、興味深い記事がたくさんhitして読むの楽しいです。)
「行ってきました」と言っても日本オフィスは東京の神楽坂にあり、高田馬場までは東西線で2駅、たった4分の距離です。たった4分だけどまだ行ったことのない、タックイレブンビルに入ってみようという趣旨です。メイさんは行ったことがあるというので案内してもらいました。
行くまでは断片的な情報でどんな感じかわからず一人で行く勇気がなかったので、今回せっかくミャンマー人に案内してもらえたので、この記事を読んだ方が一人で行ける勇気を持てるように、細かく情報共有していきます。
タックイレブンビルとは!?
日本で手に入るミャンマー食材について調べると必ずタックイレブンビルの話がでてきます。私は映画のついでなどちょいちょい高田馬場に遊びにいくのですが、タックイレブンビルはネットでしか知らない秘境の地のような存在です。
今回行ってみることにして場所を確認すると、あまりに駅前なので驚きました。
高田馬場で、背中にbigbox(駅ビル)、交番が左手、右手の方向にドン・キホーテ、の向きに立ったら、前方にマクドナルドが見えるでしょう。マクドナルドの入っているビルの左側に電車の線路の高架があって、その左側に建ってるのがタックイレブンビルです。
ちなみに高架下には高田馬場らしく手塚治虫さんの絵が描かれています。
(JR山手線高田馬場駅でもアトムの音楽が流れます。手塚プロダクションが高田馬場にあったからみたいです。参考にした記事→ 高田馬場新聞https://www.babashinbun.com/0040atomnomachi.html )
タックイレブンビルに入ってみる
すべてのお店が開いてる時間がよかったので、昼過ぎに出かけました。駅を背にしてタックイレブンビルを見たとして、左側の奥に、入り口があります。
(↓駅からぐるっとタックイレブンビルを向いたところ、、、ワイドの写真ってむずかしい)
大通りに面した大黒屋の左側を奥に進むと、入り口があります。
この銀色のところが入り口です。右側にエレベーターが見えてるので、そちらに入ります。
入り口の案内板。6階~9階に、ミャンマー食材店がいくつも入っています。案内板には修正した痕跡がたくさん。メイさんは日本に3年住んでますが、この3年間でずいぶん店舗数が減ったそうです。2016年のミャンマーの民主化によって、それ以降に国に帰られた方が多いのでしょうか。
6階~9階が目的だったら、9階まであがって、階段で1階ずつ下りながらお店をまわろうって思いませんか?1階1階エレベーター待つより階段がいいし、階段はのぼるよりも下りるほうが楽だから。
でもね。ここの階段がもうびっくりするほど恐怖心をあおる、恐ろしい階段なんです。エコじゃないけどいちいちエレベーターに乗ってしまいました。
写真じゃ伝わらないけど本当にめっちゃ怖いから!「あっ、むり」ってなるんです!!
それではいよいよお店に
9階でエレベータを降りて左にいくと、食材店はドアを開けてていかにもお店屋さんって感じにしてるのでわかりやすいし、入りやすかったです。
お店に入っても見慣れない商品ばかりで何が何だか、ですが、どのお店も店員さんは日本語を話せるので、ちょっと気になるものがあれば「これはどうやって食べるんですか?」とか、「ラペットゥで人気なのはどれですか?」みたいに声を掛けると、慣れた感じでいろいろ教えてくださいました。
日本人の感覚からするとどれも、量に対して高いです。ミャンマー人の感覚からしても高いそうです。遠い国から少ない量を輸入しているのだから当たり前ではあるのですが。だけど、ヤンゴンに行った気分を数百円の上乗せで楽しめると思えば、安いもの。普段食べないものにちょっとチャレンジしてみましょう~。
タックイレブンでいろんな発見!
食べられる葉っぱ・チンバオ
パッケージされた輸入品が多いですが、7Fのお店は特に生っぽい売り物も多かったです。例えばこの木の葉っぱ。ビニール袋に入ってたり、網に入ってたり。日本だと柏餅とか桜餅とかで葉っぱを使うけど、普段の料理で木の葉っぱって珍しいかも。この高田馬場で売ってるのは日本の木の葉っぱだけど、日本人は食べなくてミャンマー人が食べてるそうです。すごくすっぱくて、タケノコとか豚肉とかと炒めてチンバオチョーにして食べるそう。(揚げ物など油をつかって料理したらチョーがついてチンバオチョー。チンバオは火を通して食べるもので、生でサラダとかにはしないそうです。)
これは袋に入ってて見た目がよくわからないけど、見た目が大麻(たいま)によく似ているそうで、メイさんがミャンマーから韓国に行ったとき、韓国在住の友人といっしょに食べたくてチンバオを持っていったら入国時に空港で止められたそうです。ちゃんと説明したら大丈夫だったらしいですけど。
ミャンマー国内(日本と同様、麻薬として大麻を用いるのは禁止されています)では、見た目が似ているのをいいことに、チンバオの木の真ん中に大麻を隠して育てる悪い人もいるそうです。
メイさんの発音は「チンバオ」だけど「チンパオ」だとネット上に情報がみつかります。
http://www.yangonow.com/info/life/custom.php とか。(←ミャンマー料理の「ヒン」「ヂョー」「トウッ」の説明とか勉強になる~!)
大麻ついでに、、、大麻料理ってありますよね。沖縄出身の友人が、沖縄に大好きな大麻料理店があるって言ってたし。代々木公園の何かのイベントで大麻ピザ食べたことあるし。今googlemapで検索したら東京にも3店ほど、大麻料理店ありました。麻薬として使うのがダメってことなんですよねきっと。(チンバオが大好きなメイさんは、チンバオに見た目が似ている大麻は味もチンバオに似て美味しいのでは?と大麻料理に興味津々です)
嚙みたばこ
エレベーターに、嚙みたばこ禁止・ペッするの禁止の貼り紙がありました。この貼り紙をみて階段をのぞいたら、確かに赤い、ペッとはいた跡がありました。嚙みたばこの葉っぱとかが9Fの食品店にあったのも見ましたが、日本にいてもやっぱり噛みたいんですね。ちなみにミャンマーの嚙みたばこのこと「キンマ」っていうみたいなんですけど、メイさんは「キンマ?わからない」みたいな感じ。カタカナ的な発音とだいぶ違うのかな。
キンマについてすごく詳しく書かれてます⇒「インクルーシブ・ワールド」https://inclusiveworld.net/cigarettes-myanmar ここに記載されているように、メイさんに「クーン」と言ってみようと思います。
有名なお坊さん
建物内にミャンマーの偉いお坊さんや、日本にいるミャンマーの偉いお坊さんのポスターが貼ってありました。ポスターみてそうだとわかるミャンマー人の信仰心さすが。私は日本の偉いお坊さんの顔写真みてもわからないだろうなー。
携帯番号が入ってたのでこちらへの掲載はしません。個人情報そんなバラまいて大丈夫なのかなと心配になりました。「何かあったら電話してね」的なことなんでしょうか。だとしたら優しい。さすが仏教のお坊さん。
ペコロス
小さい玉ねぎ、ペコロス。
メイさん「ピクルス?違うよ、小さい玉ねぎだよ」
わたし「いやピクルスじゃなくてペコロス、小さい玉ねぎってペコロスじゃない?」
メイさん「ペコロス?それ日本語?」
・・・今回調べて初めて知りましたが、「ペコロス」ってカタカナなのに日本独自の名称だそうで、メイさんには通じませんでした。日本のスーパーだとたまにしか売ってませんが、ミャンマーだと汁物にこのペコロスが丸ごと入ってたりします。
小さい唐辛子
ミャンマー料理はそこまで辛いイメージないですが、日本よりは辛いのが好きな人が多いのかなと思います。
お菓子 サヌィマキン
日持ちしなそうな、甘そうなお菓子もありました。バナナでできたのとか、バターでできたのとか、ジャガイモでできたのとか。ジャガイモのも甘いそう。甘いジャガイモ。。。?ポテトチップの幸せバター味も甘いからあんな感じ?バナナやバターより、ジャガイモが人気らしいです。
メイさん「サヌィマキンの話してたら食べたくなってきたあーーー」
鶴ヶ島市
いくつかのお店の店先に、水かけ祭りやミャンマー選手団事前キャンプの張り紙がしてありました。どちらも鶴ヶ島市。姉妹都市提携などしてるのかと思ったら、以前から交流があったうえで、平成29年に「東京2020オリンピック・パラリンピック」の際のミャンマーのホストタウンに登録されたそうです。
埼玉県鶴ヶ島市のサイト(サイトデザインがかわいい)⇒https://www.city.tsurugashima.lg.jp/page/page004755.html
鶴ヶ島市は埼玉県で、池袋から東武東上線急行で40分ほどの場所にあるようです。ざっくりの位置としては、↓右下の赤丸が東京で、左上の赤丸が鶴ヶ島市です。
タックイレブン1-2Fにはミャンマー料理店が1店舗ずつ
駅前で便利ですが、高田馬場はリトルヤンゴンと呼ばれるだけあって他にもミャンマー料理店があるので、そちらもまた別の記事で紹介したいと思います。
1Fはシャン料理のノング・インレイ。シャンは中国寄りのエリアで、料理も中華っぽいです。
2Fのほうは、昭和の夜な雰囲気が漂っています。ミャンマー料理 Mya Myint Mo (ミャ ミィン モ)
私たちのお買い物 ラペットゥ、モヒンガー
タックイレブンビル探検の思い出にちょっとしたミャンマーらしいものもお買い物できるよう、私たちの買ったものも紹介します。
私たちは今回、ラペットゥ(お茶の葉サラダ)とモヒンガーの材料を探していたのですが、同じ商品でもお店によって値付けがちょっとずつ違っていたり、必ず置いてる商品があって人気があるのだなとわかったり、しました。ラペットゥ(お茶の葉サラダ)、モヒンガーについては後日記事にする予定ですが、タックイレブンでのお買い物のご参考にここでちょっとご紹介いたしますね。(オフィスに持ち帰ってから写真を撮ったので、背景が味気なくてすみません。)
タックイレブンビルで購入したラペの比較記事はこちら⇒ミャンマーのお茶の葉サラダ・ラペットゥつくるよー 食べるよー
↑このラペットゥのセット1袋450円は、ちょっと試してみよう!って方にとってもおすすめです。ラペットゥに必要なものがセットになってるので、あとは近所のスーパーにも売ってるもの=キャベツ、トマト、レモンくらいで美味しく作れます。別記事にしますが、赤いのはけっこう辛かった(食べれない人もいるくらい)ので、緑の標準味のが無難です。充分味は濃いです。
ちなみにラペ=お茶の葉、トゥ=サラダ、で、お茶の葉サラダ=ラペットゥ、です。
↑この瓶入りのラペはちょっと高くて、お店によって1200円だったり1300円だったり。ミャンマー国内では400円(それでもミャンマーの物価的には高級)ほどだそう。辛めのものもあるのですが、2瓶は高くて手が出ませんでした。これは高いだけあってミャンマー国内でも、おいしくて人気だそうです。キャベツやトマトを混ぜると嵩が増えるので、この1瓶でラペットゥを何食分も作れるくらいの量です。あと他のより生のニンニクの風味が強かったので、たくさん食べるとおなかが痛くなるかも(実際、おいしいおいしいと、作った分を食べ尽くした弊社社長は、あとでおなか痛くなっていました)。
ラペもうひとつ。小袋入りの。5袋セットで250円。唐辛子の絵だけのと、女の子が描かれてるのが売ってますが、女の子が描かれてるやつのほうが辛さがマイルドなようなので(それでもめっちゃ辛い)そちらを購入しました。
モヒンガーのペースト、2人前で450円。「レトルトなんておいしくないよ」と否定的だった社長も、現地のモヒンガーを食べ慣れているミャンマー人のメイさんも、「おいしいおいしい」と言って食べていたので、おすすめです!裏面に作り方が日本語で書いてあるし、これ以外のものはふつうのスーパーで入手可能です。
これだとスープだけなので米麺も欲しいところですが、タックイレブンの食材店だと大容量でちょっと高い(400円か600円か)のものばかりだったので、日本のそうめんで代用するのが良いと思います。せっかく珍しい食材を使うんだからできるだけ本場の味に近づけたいなって気持ちもありますが、ミャンマー人も日本ではそうめんで代用してるそうなので。
↑これは個人的に買ったもの、、、ミャンマー食材店なのにタイ産のジュースです。150円。でも私もパガンのホテルでタマリンドジュースをいただいた記憶があって、タマリンドってミャンマーのものって感じがします。味は特に特徴のない、甘いフルーツって感じです。
番外編 ローズファミリーストア
ミャンマー食材で検索すると、タックイレブンと並んでよくその名前を見るのが、ローズファミリーストア。大通りで駅を背中にしてタックイレブンビルを正面に見たときに、タックイレブンの左の線路のその左側に、さかえ通りという商店街があります。両側に安くて美味しいもの屋さんが並ぶ、学生さん向けな通りです。タピオカのCoCo都可もありました。
以前はこの通りに3店舗ほどミャンマー料理店があったと思いますが、今は1店舗だけっぽいです。ミャンマー料理屋さんスィゥ・ミャンマー。ここまで来てたら、来すぎです。戻ってください。
ここです!ローズファミリーストア。階段のぼって2階にお店があります。
店名もミャンマーっぽくないし、事前に調べたときもハラルフード(イスラム教の人でも食べられるもの)がメインでちょこっとラペットゥがある程度なのかな?と思ってましたが、すごく種類豊富にラペットゥがありました。
まとめ
タックイレブンは駅前なので、30分も時間があれば異国体験を楽しめます!ちょっと勇気が要るぶん冒険気分・探検気分を味わえるので、高田馬場に行く機会があればぜひ立ち寄ってみてください(早い時間だとお店が開いてないのでお昼過ぎ以降が確実かと思います。「fujistore 高田馬場」とかで検索して開いてる時間か確認するとよいと思います)。