ECサイトを構築する 話題のSaaS:shopify!
ちょっと前からshopify(しょっぴふぁい)の話題を多く見かけます。
今回はその話題のshopifyについて、概要だけでも調べてみます。
shopifyとは?
shopifyについて「プラットフォーム」という表現で紹介されていることがあります。Amazonや楽天のようなモールを想起させられる表現ですが、SaaSの意味でそのように表現されているようです。
※SaaS:Software as a Service 必要な機能を必要な分だけサービスとして利用できるようにしたソフトウェア(主にアプリケーションソフトウェア)もしくはその提供形態のこと(wikipediaより)
- shopifyはモールではなく、自社ECサイトを構築するもの。(これは想像していたとおり)
- 例えばWordPressは、ダウンロードして好きなサーバに構築できるが、shopifyは基盤もセットになっているSaaS型なので、好きな場所にダウンロードってわけにはいかない。その分サーバの運用管理を気にする必要がない。
- プランは有料のみ。いちばん安いベーシックプランで29USD(約3000円)。(これは予想外でした。よく見かける話題だったのでてっきり無料で手軽に試せるものかと思っていました。14日間だけ無料のようですが、構築が必要なシステムでお試しが14日間ってかなり短いほうですよね)
ShopifyとEC-CUBE
筆者は前職でホスティングサービスも扱っていたのですが、「そういえばホスティング上で使えるECサイトのソフトがあったはず」と思って確認したところ、それは「EC-CUBE」でした。オープンソースで、無料のソフトウェア。
改めて確認すると、EC-CUBEは、配布サイトからダウンロードして対応しているサーバにアップして構築するだけではなく、クラウド版もあるようです。
「Shopify EC-CUBE」と並べて検索するといくつか比較記事がヒットするので、位置づけ的には同じと思ってよさそうです。いくつか見たなかで、簡潔ながらそれぞれの特徴とどういう場合に向いているかを的確に紹介してくれていてありがたいと思った記事がこちらです。
webmedia様記事「ECサイト構築サービス比較!shopify・EC-CUBE・MakeShopの特徴を紹介」
わかりやすいのでできたらリンク先にいって読んでいただければと思いますが、ひとつだけ抜き出すなら、shopifyの特徴は「越境EC」というところでしょうか。
shopifyの特徴について書かれた記事ではなく、早い時期からshopifyを専門にしているWeb制作会社の方のインタビュー記事も、特徴がわかりやすかっです。
https://ecnomikata.com/original_news/19677/
私がたまたま聞いたことがあったのはEC-CUBE、Shopifyでしたが、MakeShopというのも比較に出てくる有名なECサイト用CMSのようです。
ちなみに弊社社長は学生時代にECショップのソフトを高額で購入し(100万円とか)、どうにかして使える状態にしないと、と必死でいろいろやってきた結果、めぐりめぐって現在の会社につながっているそうです。ECサイト構築も業務として以前から行っています。ただ私は入社時期的に・業務内容的にタッチしていないので、どんなシステムを採用しているのか聞いていません。が、ちょうど昨日、「smarty」って社外の方に説明しているのが聞こえてきたから、EC-CUBEの可能性もありそうです。
shopify、最近話題です(2020.5-6)
冒頭に「最近よく見かける」と書きましたが、先月から短期間に何度もいろんな人が口にしていたのです。その最初は、記憶のなかでは東フリCMOのショーヘーさん(@showheyohtaki)のtwitterです。改めて確認すると、私の記憶に残ってるのはこちらのツイートです。
もし僕がいま未経験でWeb制作フリーランスを目指すなら、基礎学習を終えたらshopifyに集中する
— ショーヘー@東フリCMO (@showheyohtaki) May 17, 2020
操作資料と電話サポートできる知識を用意して、テンプレ使って「スピード制作」を売りにFacebookグループで声かける
安く数日でEC作ってくれるなら喜ぶ人たくさんいると思うよhttps://t.co/DFqwm3TcWt
ちょうど1か月前ですね。だから本当に”最近”です。
その他、twitterの検索窓に「from:showheyohtaki shopify」と入れていただくとすごくshopify触ってみたくなります。私が気づいたのは2020.5だけど、ショーへ―さんは1年以上前の2019/3/7からshopifyに言及されてたようです。
shopify、なぜ今なのか
shopifyの会社概要・沿革等を公式サイトで見つけられなかったのですが、いろんな記事の情報から、カナダで設立されたのは2004年、日本へは2017年に参入を果たしたらしい(日本法人であるShopify Japan 株式会社https://www.shopify.jp/の設立年?)。2-3年経って徐々に普及し知名度を上げてきたというのもあるだろうけど、この1か月で急激に目に付くようになったのは、偶然でしょうか。
以下はわたしの想像です。
今から1年近く前の2019.9に前澤氏がZOZO社長を退任しましたが、その直前の時期にいくつかの大手アパレルがZOZOから離脱するのがニュースになっていました。これはZOZOのやり方に対する反応というだけではなく、アパレルが小売りを通さずネットで直接服を売るというD2Cへの転換のなかの、目に見える動きのひとつだったということではないでしょうか。
ユナイテッドアローズのECサイトが2019.9月から2か月間、自社開発への移行のために閉鎖されたり。たまたまうまくいかなかったから目立っただけでもありますが、アパレルのD2C界隈で動きあり、というふうに見えました。また、無印良品は2019.12末~2020/1/18にシステム更改のタイミングで閉鎖されていましたが、これは「越境EC」の必要性について具体的に気づかされる更改内容でした。
そしてshopifyの話題がたくさん出た2020/5というのは新型コロナ蔓延防止のため緊急事態宣言が出されていた時期であり、これまで実店舗だけで運営してきた小規模なお店が、収入の確保のためネット販売を始めざるを得なくなったような社会的変化がありました。何せ国からすべての国民に「家にいろ(Stay home)」と呼びかけられてしまったのですから。「観光なんてとんでもない、県を超えるな」と言われるなかで観光地のお土産のお菓子がネット通販されるようになったり、店舗でなくネットで物を買う人も、当然増えた時期です。(もちろんわたしも。)
今、新しくネットショップを作るなら、今の時代に即したソフトウェアを使いたいものです。枯れ切ってなくてもいいけど、少しは熟しているほうがいい。そんな今のタイミングに、shopifyがちょうどはまったのかもしれません。
超余談
SaaSって日本では「さーず」って呼びますよね。人によっては「さーす」って濁らない人もいたり。IaaSはどう呼びますか?私は前職で会社の自前IaaSやAWS、Azureをお客さんに使わせていましたが、職場では圧倒的に「いあーす」呼びが多かったです。検索すると「あいあーす」とかも書かれてますね。これを海外ではなんと呼ぶかというと、、、
答えは、LINE初回無料トライアルをしていただいた方にだけ教えます!
なんてね。うそです。でもよろしければぜひ。海外では「あいえいえいえす」と呼ぶそうです。そのまんまですね!