ふわふわしたものを、なるべくソフトウェアの機能に頼って切り抜いてみる
切抜き加工料金が高くなりがちな画像のひとつ、人の髪の毛のような毛足の長いふわふわしたもの。自動で簡単にはきれいに切り抜けないからこそ、外部委託したくなるものですよね。この、「きれいに切り抜けなさ」を、体感してみます。
今回の比較について
切り抜く対象
ぬいぐるみでも、毛足が短いものは結構切り取りやすいようだったので、ふわふわして毛足の長いものとして白い猫のポーチを対象としました。(化粧品のおまけで、ポーチのチャックが毛で挟みこまれて開け閉めを諦めるほど、毛足が長いです。)
色
切り抜く対象の色が背景色と似ていると難易度がぐっとあがって差が大きく出るかと思い、比較として背景色を3パターン用意しました。対象物が白で、背景色は以下です。
- 反対色(黒)
- 少し似た色(淡いベージュ色)
- 同系色(白)
利用するツール
Photoshopの自動選択ツールで許容値を上手に設定するのでよいかと思いましたが、”上手に”設定するのがわたしには難易度が高かったので、クイック選択ツールを初期値で使って、なるべく機械に任せつつ大きくはみ出たところをAlt押しながら削るくらいの作業はしました。
また、先日Wordでの切抜きを記事にしたところなので、おまけとしてWordでも切り抜いてみました。
Photoshop クイック選択ツールで切り抜いてみた
背景黒
はっきり色が異なるので手間なくきれいにいけるかと思いきや、自動選択ツールの場合でも許容値を調整しても輪郭はおおざっぱになり、意外とそうでもないことがわかった。きれいに切り抜くのが難しいぶん、白い背景に置いたとき少し残った背景の黒が目立ってしまう。
背景ベージュ
作業としては意外と背景黒と大差ない。あと黒の背景においたときに、下の背景白のときと比較して輪郭のふわふわ感がある。今回の背景3色のなかでは一番よさそう。
背景白
想像どおり、選択の修正がいちばん多い。黒の背景の上におくと、輪郭が目立つ。
背景黒で、Wordで切抜き
2度目のWordでの切抜き、今回はあとからの修正方法がちょっとわかったので、少し修正できました。Photoshopの背景黒のときよりふわふわ感が出てる感じがします。PhotoshopがマニュアルでWordがAutoな感じで、私のマニュアル操作の精度が低すぎた感じでしょうか。
やってみた感想
Photoshopの宣伝的な動画を見ると、魔法のようにきれいに切り抜いていて、ちゃんと最新のツール(最新のOSで、Adobe
CCを都度Updateして)を使っていれば手作業なんて必要ない時代になっているのかと思いきや、まだベテランの手わざ(範囲ごとに最適な設定に細かく変えるなど)が必要な状況かなと思えました。
また、背景が反対色だと切抜き易いと思っていましたが、機械でざっくりやっちゃう場合には意外とそこまで違いがないこと、逆に背景色が白以外だと、完全にきれいに切り抜くのが難しいので切り抜いたあとの使いどころが難しくなりそうだと思いました。
これらはソフトウェアの機能で切り抜く場合であり、本当にきれいに切り抜くのに職人が手作業でやる場合はまた条件が違ってきます。ぬいぐるみのような輪郭がふんわりしていたほうが良いものは、輪郭にぼかしをいれてふわふわ感を出したりもするそうです。Aiの技術によって自動できれいに切り抜けると宣伝されてるサイトもあって、ほんとうにサンプルどおりきれいにできるのか気になっているので、それもいつか試してみたいです。
最近ミャンマーのスタッフが稼働的に大変で、ブログのためだけに時間がかかりそうなふわふわさの切り抜きをお願いするのに腰が引けてしまい、インタビューもできてない記事ですみません ????